親友の一人が「これ読んどいた方がいいよ」と週刊新潮の今週号をくれた。わざわざ読むべき頁に付箋を貼り、傍線まで引いてある。甘利選対の「マスコミ担当」としては必要と思ったのだろう。週刊新潮「河野太郎は変な男」の一部を紹介しコメントする。

 

『河野さんの強みは発信力と言われることが多いが、疑問の面もある。徴用工問題で韓国大使を呼び出し、“無礼だ”と抗議したが、わざわざカメラマンを入れるなどパフォーマンス以外の何物でもない。当時の菅官房長官も“スタンドプレーが過ぎる”と怒っていた。

 

新型コロナワクチンについても、官房副長官や補佐官の発言をわざわざ公の場で否定し、政府内の足並みの乱れを露呈させたのは記憶に新しい。この発信力と並び、河野氏の持ち味と言われるのが、突破力。「確かに官僚には厳しい」とさる自民党の関係者。

 

「部会などで正面に陣取り、罵倒するのはしばしば。留学経験があり、英語が堪能なので、外務大臣時代は“外務官僚の英語力が低すぎる”と、よくこき下ろしていた」

 

が、その一方で「東日本大震災の後、脱原発が持論であった河野さんは発言を先鋭化。あの山本太郎と対談したほどだった。ある時、朝日新聞のインタビューで推進派として知られる甘利明議員を名指しし、“次の選挙で落とすしかない”とまで述べた。

 

これには甘利さんも激怒。総務会で問題にする、と言い出した。それにビビった河野さん、慌てて詫びに行った」甘利氏は大臣を歴任した党の重鎮。強い者への態度は随分と違うらしい。

 

「それでも甘利さんの怒りは収まらなかった。質問の予定があったのに、予算委員会のメンバーから外されてしまった」。ちなみに今回の総裁で、同じ麻生派所属にもかかわらず、甘利氏は「河野不支持」を示唆している。』

 

これで甘利明代議士が、今回の総裁選挙で河野太郎を支持しない理由が判然とした。こんなことをされてでも、甘利代議士が河野太郎を支持したら、おそらく世間は「お人よし」と笑うだろう。それにしても、同じ自民党の同じ派閥の議員を「次回の選挙で落とすべきだ」など普通の常識を持った人間なら言わない。確かに「河野太郎は変な男」である。